トップ > まちすまラボ > 「インテリアの基本はカラーコーディネート」
インテリアコーディネートの基本は色です。色は人の気持ちに影響を及ぼすことが知られており、コーディネートする色によって癒しやリフレッシュ感がもたらされ、物事に対する積極性などが生まれてきます。今回は、カラーコーディネートにも詳しいインテリアコーディネーター、松本恭子さんにお話を聞きました。
| 街、家、建築、洋服など、すべてのものには色があります。インテリアにおける色の興味深い点は、素材によって色の深みが違うということです。しかも複数のアイテムを組み合わせることで、同じ色が表情を変えながら変化をしていき、さらに光によっても変わっていきます。
また、素材の色は自然光と照明とでは異なる表情を見せます。昼と夜とでは色の奥行がそれぞれ違うということです。そういう違いを知ってカラーコーディネートをすると、きっと楽しいと思います。 印刷の配色のようにベタっとした均質の色に比べて、インテリアは立体なので、1日の時間の経過とともに、光が当たったり影になったりと、色に奥行が出てきます。例えば色を吸収しやすいとか、反射しやすいなど、素材の持つ質感で表情が変わるのもインテリア独特の発色の仕方です。素材の性質を理解しておくとカラーコーディネートがしやすくなります。 煩雑になるのをスッキリまとめるとか、癒される空間にする、といった希望もカラーコーディネートによって叶えることができますが、このように、素材や光りによって見え方の異なる色の中から、自分に合った色を見つけ出す楽しみもあります。 |
| 暮らしているのが一人の場合と家族の場合とでは、インテリアのイメージがかなり違ってきます。また、空間に何を求めるかによっても変わってきます。癒し、リフレッシュ、豪華さ……、自分だけの空間であれば、自分がどんな色に囲まれると癒されるのか、まずは自問してみること。一般的にはグリーン系に癒し効果があるようですが、人によってはバイオレットに癒されることもあります。
また、気分転換、リフレッシュということであれば、クッションやカーテン、花、ランチョンマットなどを替えることが有効です。アクセントとして普段とは異なる色を取り入れることで、リフレッシュにつながると考えられます。気分転換、リフレッシュはそのときの感情に左右されがちなので、手軽に交換できるものがよいでしょう。ソファなどの常設タイプのインテリアは、一時的な気分転換には向かないように思います。できれば、普段使いでの心地よさや、ベーシックな色を基準に選ぶことをお薦めします。 中には、例えば、赤が好きで、ソファやテーブルに止まらず、キッチンにまで赤を取り入れる人などがいますが、同じ赤でも色味によって部屋のイメージが違ってきます。 黄色っぽい赤とグレーがかった赤とでは、色の雰囲気が違います。黄色味の赤はトマトの色、グレーやブルーがかった赤はワインの色のイメージです。ですから、雰囲気の違った色味を合わせると、きれいに見えてきません。グレー味を帯びた赤だったら青を合わせてもシックにまとまりますが、黄色味のあるトマトの赤は賑やかで楽しいイメージなので、シックな色合いにはなりません。 |
キッチンに赤を使った例。落ち着いた赤がシックな印象 |
| 部屋のカラーバランスとしては、「基調色(ベースカラー)70%、テーマカラー25%、アクセントカラー5%」というのが基本的な考え方です。ベースカラーとは、部屋の中で最も広い床、壁、天井などの色を示します。テーマカラーは、ソファー、カーテン、ベッドカバーなどで、家のメインとなる色です。アクセントカラーは絵画、アート、クッション、花、といった小物の色です。
例えば、ベースカラーに白を使い、テーマカラーに茶系の明るい色、アクセントでブルー系を使うというように色を構成していきます。白でも黄色味がかったオフホワイトより、クールなモノトーンの白はスタイリッシュに見えます。壁紙を選ぶ時、少し黄色がかっているとか、グレーがかっているとか、その見分けが大切です。アクセントカラーは一色ではなく濃淡をつけてもよいでしょう。 お部屋に季節感を出す場合ですが、ベースカラーやテーマカラーを季節ごとに変えることは今は少なくなっているようです。インテリアで季節感を出すためには、やはり小物を使うことをお薦めします。クッションやテーブルクロスなら手軽に利用できます。また、テーブルに置く果物や野菜も小物として使えます。ミカンやオレンジ、りんご、とうがらし、と何でも使えますので、自分なりの季節の色を探してみてください。 |
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2008年7月25日 更新